2013.01.23 のニュース
製油所の再稼動で需給に影響も ―設備処理が進むが一時的には混乱―
石油製品の需給は、厳冬による灯油の増販もあり、タイトな状況で推移しているが、灯油シーズンが終わりに近づいてきたことで、今後は製油所の再稼働による需給緩和が懸念される。近くコスモ石油の千葉製油所が操業再開となる。1月中に一部装置を再稼働、段階的に操業が再開となるが、フル操業は7月頃となる。操業再開となると、自社の生産玉で供給を賄うことになるため、市中買いを停止する。JX日鉱日石エネルギーの水島製油所も立ち上がるため、現状のまま生産を続けると一時的に供給増となる公算も強い。需要調整は、一社のみで対応することはできず、業界全体の問題としてきり組むことが求められる。
(提供元:日刊石油タイムズ)
18日のWTI2月限は前日の95.49ドル/バーレルより小幅に続伸し、終値は0.07ドル値上がりの95.56ドルに乗せてきた。 WTIの先物相場は、3月限が96.04ドル、4月限が96.43ドル、5月限が96.74ドル、6月限が96.95ドル、7月限が97.00ドル、8月限が96.89ドルで取引を終えた。
(提供元:日刊石油タイムズ)
灯油需給タイトで推移 業転市況の値上がりで ~元売、市中買いは逆ザヤ~
今冬の灯油販売は、昨年11月が202万KLで前年比23%増、12月~1月(昨年度は各月320万KLの販売)も10%以上の増加が見込まれている。当初の予想ではマイナスを見込んでいたが、冷え込みが厳しいことで増販となってきた。このため低在庫となり、安定供給が懸念される状況となっている。各社は増産、輸入増で対応しているが、 海外市況も値上がりしていることから利益は期待できず、韓国から輸入した場合でも3週間程度かかるため、到着した時点で国内市況が値上がりするか下落するかは予測が難しいところである。
(提供元:日刊石油タイムズ)