【新潟】地域密着、油外重視を=商売は利益あって始まるもの=相場並に売って客の支持取り付ける 2003年05月09日更新
ガソリン100キロから130キロ、最大でも150キロまでが最も効率のいい経営ができる新潟、長野の信越の市場に挙げる向きがある。立地や需要家傾向、またスペースによって色々のタイプがあってしかるべきのようだが、信越の条件は「地域密着で油外品をまんべんなく買ってもらう形」が理想的というものである。
いま時、100キロ~130キロということは並みのボリュームと言えるようだ。そこで「上客」で、という条件がつく。ガソリンの売価は他社と同一、つまり「相場の中でいかに客の支持を取り付けるか」というのが健全経営の礎というものである。
プロ5、6人で固め油外商品を何でも買ってもらう形。誠実はもとよりポリシーを持ってお客をリードするSSだ。
しろうとかセミプロ、勧めすぎ、しかも市場に過剰に反応した安売りで信念のない経営の逆であれというものである。そのためには社員対策をしっかり行い社員が「この会社を辞めたらほかにいい職場はない」といった考えになった時、まちがいなく、よく働き人材に育っていくというものであり、油外商品を売る社員になるというものだ。
100キロ~130キロ、人は5~6人が理想ということは、店長がスタッフや客に目が届く範囲でもあるという。
多く売ろうということは人件費をはじめ経費がかかる、利益を落としてくれない客もふえる。24時間営業にもなるとスタッフの健康や防犯上の問題も出てくる。多く売ることは元売の支持を得られにくいがぜい弱な体質に陥りやすいというものである。元売の支持を得られないということは、自主自立という願ってもない形になり、かえっていいということにもなるようだ。
新潟市のASSは130キロで油外品300万円、5、6人のスタッフ、またBSSは80キロで220万円の油外品。ガソリンのリットル当たり口銭5円でやれるという。一般的に量がふえないとジリ貧、などという見方もあるが商売はまず利益からものごとがはじまるようだ。
この新潟市のAB両SS業者はボーナス引当金、30年勤務で1000万円をくだらない退職金、週休2日制、また、タンク残の欠損や貸し倒れ引当金までみての口銭5円でやれる体質。賃金だけならガソリンの口銭ゼロ円でOKのようだ。「客を奪い合うためによそとケンカせんでいい、よそに行きたいお客はどうぞ、であり、その分、いいお客がきてくれる。新潟の市場からみて多く売ろうとしない中で、よりよい組み立てだ。年々改善している」とこの店の経営者である。(信越)