古戦場 小田原城 2008年05月08日更新
箱根の山は天下の険・・・・を見上げる城下を春の日うららと散歩する、北条早雲が「装い戦術」をつかい奇襲で騙し奪い取った此処は小田原城。
早雲は鹿狩りを装い精鋭の兵士達を勢子に化けさせ大森氏領内に侵入させ、漆黒の夜を待ち千頭の牛角に松明をつけ大軍を装い、町には火を放ち夜襲奇襲攻撃をかけると城主大森藤頼さんは大軍攻めと大勘違い、たまらず城から遁走し戦わずして城を差しだした・・・・・ホンマカイナ。
我も日が沈んだ小田原城から険しい山々を見上げ、襲いかかる漆黒の圧力と煌々と燃え揺れる火の海を想像すると心底から恐怖に駆られるのもしゃーないかと思った次第じゃ。
さて、後北条は武田や上杉の大軍に動じない、秀吉の大軍22万にも堪えた小田原城を構築したが、実は領土経営の素晴らしさが特筆であった。
領民からは早雲ウエルカムコール
征服した領地はいつもの飴鞭施策!盗みは厳罰、味方は土地安堵の「勧善懲悪」断行で治安徹底、税と労役等を大幅軽減する「4公6民」の善政導入、領民が疫病で流行り倒れれば即座に薬を領民達に配る慈愛、およそ領民の財産と生命を守ることが王たる資格となれば、民が豊まずして国は豊まずと仰る早雲は王道を歩む武勇の禅人なりか。
議会は王が自由勝手に徴税するのを阻止するため英国に生まれたそうな、故に国家権力発動の象徴は徴税だ。
日本では国交省の腐臭漂う道路財源使途金があり、社保庁では徴集した社会保険料を盗んだり杜撰な管理をしたり挙句は厚労省の慈愛なき後期高齢者保険、よくまあー暴動がおきないな、酷い政治は虎より怖いと諺にあるぜ。
早雲さん、あなたなら勧善懲悪でばっさり悪の大処分、民豊かの王道を探り税制見直しや慈愛を掲げ社会システムの改革断行でしょう。
さて、石油業界は約6兆円もの税負担或いは徴税を代行し国家財源への供給ポンプを果す役割を担う、今回のガソリン税の用途にしても毎度毎度の陳情発言でなくモット踏み込んで国民に向かい具体的な発言はできないのか既に遅いのか。
シンガポールでは国民経済の一番のロスはなんだ!と問えば交通渋滞だと言うときがある、斯様な発想で渋滞対策は国をあげて行なわれている。
渋滞は経済的なロスのみならず環境悪化等をまねき社会、健康問題として待ったなしだ。
税制が変るとき古今東西、世の中が大きく変る、政治から眼が離せない熱い時期に来ている。
風来坊47