オイルと燃料最盛需要へ サービス提供競争に拍車 2001年08月07日更新
子供達が夏休みに入り、通勤電車にリユックサックを背にした子供グループのはしゃぐ声が聞かれる。サラリーマンも旧ぼんをはさんだ暑中休暇入りとなり、暑さにもかかわらずマイカーを運転し、帰省やレジャー地に向う“天下のドライブ”がスタートする。
この時期はエアコンをフル回転させるのでガソリン需要が一気に増加する。街道筋のSSは俄かに活気を呈する。ガソリン価格は95~96円から98円程度で落ち着いており、値上げより数量増加でバランスをとる業者が多い。
一時期のような旗を振って車を呼び込む、いわゆるアタック商法は姿を消しているが、夏場は1年でガソリンの最盛需要期でもあり、価格を二の次ぎにするケースがある。販売増も大切だが、値段も忘れてはなるまい。
エンジンオイルも夏の長距離ドライブを前に交換が必要だ。ファンベルトの張り具合、ラジエーター液やブレーキオイル、バッテリーの点検も欠かせない。最近では給油車の安全走行チェックサービスがSSで定着している。出発のときひと声かけて点検してもらうのがよい。高速道路上のトラブルは、折角の楽しみをフイにする。夏場の運転は入念な点検を心掛けたい。
カーディーラーや大手用品店も走行前の安全点検に力を入れている。オイルや部品などの販売につながるサービスとして、それぞれ工夫しながら新しいアイデアを採り入れている。
例えば、エンジン油、ATF、ミッション油、デフオイルの交換、フロントガラスはっ水加工、タイヤの窒素ガス充填、エアバルブ交換などのピットメニューの中から3メニューを選択すると通常価格の30%割引サービスを提供する用品店もある。単にオイル交換だけでなく、総合的なサービスからニーズのあるものを選ぶような手法だが、案外、好評のようだ。