日刊ニュース

2014.09.19 のニュース

ガソリンボトム165円再構築 市況立て直しが浸透へ 販売、マージン減で危機感強まる

都内のガソリン市況は、立て直しの方向となってきた。街道沿いのボトム価格は165円/リットルで再構築されている。
8月は仕切価格も値下がりとなり、末端市況は下落して、街道増沿いでは162~3円、安値は160円割れが増加した。9月入りで円安が進行して106~7円/ドルとなり、第1週で仕切価格が50銭/リットルの小幅な値上げとなった。次週では値下げとなったが、市況対策に取り組むことになり、8月での下げ過ぎを是正するとになった。7~8月では前年比で10%程度の大幅な減販となり、2か月連続の予想外の減販がSS経営を直撃したため。危機感が強まった。減販は、台風、豪雨の天候不順が影響したが、夏場商戦は完全な空振りとなり、9月では、増販を期待しながら挽回を図るため、まず安値を底上げを図ることとなったもので、販売業者間の足並みが揃ってきた。9月の販売は、秋の行楽シーズンとなり、好天気による連休での増販を期待している。

値戻し値上げで揃う 9月の増販を期待
 ガソリン市況は連続して下落しており、石油情報セ
ンターの調査価格(8日)は、平均で167円80銭で前週比で40銭/リットルの値下がり、8週連続で通算で2円50銭の値下がりとなった。
 9月で仕切価格が値上がりに転じたため、市況立て直しに取り組むことになり、ようやく軌道に乗りそうである。原油価格はWTIが93ドル/バーレル、ドバイで97~8ドル/バーレルの低位での横ばいで推移いているが、為替が107円/ドルの円安となり、仕切価格は、円安による値上げとなった。円安値上げは、ユーザーに説明が難しく転嫁は難航するが、今回は、販売業者も大幅な減販、マージン減で危機感を強めており、市況立て直しに取り組むことで足並みが揃っきた。
 仕切価格の値上がりは、主に原油価格の値上がりに連動するが、今回のように円安値上げとなるとユーザーからの反発もあり転嫁は難航する。
 今回は7~8月での減販により、市況が下落したものの下げ過ぎ分を値戻しするものであり、安値物の是正となる。ガソリン在庫は、低位で推移しており、需給もバランスを保っているため、環境は整備されている。
 ポイントは9月での販売数量となるが、連休での増販に期待がかかっている。好天気に恵まれれば、需要環境も見込まれる。連休は第一弾の13~15日も好天気であったのと、20~23日の飛び石連休と続くため、増販が朗待されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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