2011.12.02 のニュース
12月は灯油、ガソリン増販に期待 ―C重油増販も需給バランス保つー
いよいよ12月入りとなった。12月は、1年間で最大の燃料油販売量を記録する月である。経済は低迷しているが、年末であるため経済活動は活発化する。そのため12月の燃料油販売は前年、前々年とも約1900万KL(年間は1億9000万KL)で、他の月と比べて一番多い。 今年は、3月11日の東日本大震災を機に、経済活動は一変して落ち込み、石油製品の需要が減少している。4月以降は減販となり、23年度上期は4%程度のマイナスとなっている。福島原発事故の影響で電力用C重油は増販となっているが他の油種では減販が続いている。10月~11月も前年比ではマイナスが続いており、12月も減販が見込まれている。
(提供元:日刊石油タイムズ)
経済産業省が発表した10月分の『石油統計速報』によると、燃料油の国内販売合計は1575.7万KLとなり、前年同月に比べて0.3%の増加となっており、前月に比べても5.6%の増加となっている。 油種別に販売量をみると、ガソリンが470.4万KLで15%減となり、ナフサが350.6万で16.8%減、ジェット燃料油が43.3万KLで0.1%減、灯油が118.7万KLで5.0%増、軽油が282.8万KLで47%増、A重油が1121万KLで1.2%減、B・C重油が197.8KLで49.9%増となった。
(提供元:日刊石油タイムズ)
29日のWTI1月限は前日の98.21ドル/バーレルより続伸し、1.58ドル値上がりの99.79ドルに乗せ、今週は前週から3営業日連続上昇となり、100ドル寸前まで漕ぎつけた。 中東産の1月限は前日より僅か続伸し、108ドル台前半に乗せてきた。 WTIと中東産との1月限の価格差は8ドル台半ばとなり、ここのところ価格差縮小が続いている。
(提供元:日刊石油タイムズ)