2012.03.09 のニュース
原油は120ドル台の高値が続く ―最高値に達するとの予測もー
原油価格(中東産)は120ドル/バーレル台の高値で推移しており、新しい価格帯に入ったようである。イランの核開発疑惑問題による対立が表面化すると、さらに値上がりして高値を更新し、新興国の経済発展、アメリカの株価の値上がり、景気回復なども後押しして08年7月の最高値に達するのではないかとの見方も出てきた。 また、このイラン問題では、アメリカが禁輪制裁を日本に要請しているが、日本政府としては、イラン原油の輸入削減を石油各社に求めることはせず、各社の自主判断に委ねており、結果的に輪入数量の減少を期待するとの立場を取っている。
(提供元:日刊石油タイムズ)
灯油在庫165万KLの低位 気温上昇でヤマ場を越す ~供給不測の懸念は解消~
石連週報(3日)によると、灯油在庫が165万KLで前週に比べると3.3万KL減となり、170万KLを割っている。この結果、低在庫となったため供給不足が懸念されているが問題はなさそうである。北海道、東北などの寒冷地は今後も冷え込みが続きそうであるが、関東以西では気温が上昇し、荷動きが鈍くなってきており、灯油の需要期のヤマ場も越えたようである。3月に入り気候が三寒四温で推移し、供給はタイトであるが、供給不足にはならないとみている。
(提供元:日刊石油タイムズ)
6日のWTI4月限は前日の106.72ドル/バーレルより反落し、2.02ドル値下がりの104.70ドルとなり、106ドル台の高水準を維持していたが、大幅な下落となった。 中東産の5月限は前日より値上がりして、121ドル台後半に乗せてきた。 WTIと中東産との5月限の価格差は前日より拡大して16ドル台半ばとなった。 ブレントの4月限は前日より値下がりして、123ドル台前後に収まった。
(提供元:日刊石油タイムズ)