クレカ不正使用多発 埼玉でデータをスキミング 予防策は「現金感覚で」 2002年06月05日更新
埼玉県内でクレジットカード不正使用事件が多発している。
SS業界ではカード戦略を推進しており、使用率も高まっていることに大きな落とし穴ができてきた。特にこの時期はボーナス支給をあてこみ、タイヤなどの高額商品の購買意識がユーザーに高まっており、そこに付け込んだ犯罪である。
業者の中には、紛失・偽造カードと疑いつつ、「店が忙しく、対応する未経験なアルバイトスタッフが多い場合、つい高額商品が売れることに魅力を感じつつリーダーに通してしまう危険性がある」と指摘する。
また、このようなカード偽造事件では、個人だけではなく集団で大がかりな組織展開が予想される。
その手法はSSヘアルバイトが入り、その人間が手の平に隠せる小型スキミング機器を使用して、ユーザーのクレジットカードの磁気ストライプに記録されたデータを窃取、別の仲間が使用するというものと、深夜など閉店時に店舗に侵入して、信用端末にスキミングして窃取するという二通りが多い。
この犯罪は常に水面下で行われているので、事実判明が難しいのと、偽造カードの場合、直接SSには被害がなく、不正使用されたユーザーが後日になって届けるので、犯罪解決が困難になっていることが、増加の要因になっている。
各SSでは、直接の被害はないが、店の信用問題やSS業界のイメージダウンになることの予防策として、ユーザーのクレジットカードの取り扱いには、現金と同様に慎重に取り扱うことが必要だ。