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灯油も適正販売価格徹底を 2002年09月03日更新

北海道、東北など寒冷地では、灯油の本格的な需要期に入る、灯油は元売にとっても、販売業者にとっても下期における貴重な財源である。それだけに当然野ことながら、経営面での大きな収入源として位置付け採算確保の徹底を図るべきである。売れば売るほど赤字というようなことだけは絶対に避けるべきである。幸いシーズン入りを控えている現在、需給も堅調でまとまっているだけに、採算販売の強い意識を徹底すれば、適正な価格形成は十分可能である。
 灯油の適正価格の足を引っ張る要因として、ホームセンター、引き売りなどがあるが、ホームセンターの場合は、あくまで店頭売りが主体で、購入者との開係も、その場限りのケースが多い。またホームセンターでの販売が増えたとはいえ、まだまだ量的には少なく、一般の給油所がホームセンターの安値に惑わされる必要はない。給油所はあくまで給油所の商売として、ガソリン、軽油同様に、採算販売価格の徹底をシーズンを通して図ることが先決であろう。
 灯油販売の悪いケースとしては、スタート時点で、ちょっと売れ行きが悪いと、あせりから販売価格に問題があるのではないかとして、せっかく設定した価格をいじったり、量販に走ったりのケースもあるようだが、こうした行為は、自分で自分の首をしめる結果となる。
 シーズンにおける灯油の販売数量は、気温に左右されるものの、例年ほぼ一定数量に落ち着くものである。

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